2009年2月6日金曜日

雑記

2月1日(日)
朝方までラウンドアバウトジャーナルの打ち上げ。翌日は9:00に品川のホテルを出発。羽田空港へ向かう。
11:30に伊丹空港で国土政策研究会のメンバーと待ち合わせ。亀岡市のバードタウンとローズタウンを視察。人口減少時代のニュータウンの有様を先取りしたような風景に興奮する。
午後からは、数年前にローズタウンで知り合った市原さんの自宅を訪れるために希望が丘住宅へ。ご自宅でローズタウンの成り立ちなどについてヒアリングする。
その後、箕面森町を視察。大阪府の地域共生事業と国土交通省のダム事業地社会実験事業との両方に関わっている場所だったが、今日は純粋にニュータウンとしての箕面森町を見て回る。
夕方から、大阪市立大学の梅田サテライトキャンパスに戻って研究会の打合せ。自治体の対応力をどう総合指標化するのか、報告書の構成をどうするのか、などについて議論した。

2月2日(月)
国土政策研究会のメンバーと視察のため、朝から大阪を出発して兵庫県佐用町へ。世帯数が少なく高齢化率が高い目高集落を視察する。その後、スギ・ヒノキ人工林が土砂崩れを起こした現場などを視察。昼食は佐用町名物のホルモン焼きうどんを食べる。これがなかなかおいしい。
16:00から佐用町役場にてヒアリング。まちづくり、財政、集落運営などについて実情をお聞きした。
19:00ごろに宿泊先へ。ロッジのような建物で、1階と2階にそれぞれ部屋がある。宿泊場所としては、なかなか雰囲気のいい場所だったが、この時期の客はほとんど居ない。夕食は鴨鍋。鍋自体もかなりうまいが、最後の雑炊がまたとてもおいしかった。
夜はロッジに戻って買い込んだ酒やつまみで語り合う。中心市街地活性化に寄与しようと、駅前の酒屋でビールやお茶を買ったのだが、なんといずれも賞味期限が2年前に過ぎている。少々のオーバーならなんとも思わないが、2年前に賞味期限が過ぎているというのは飲む気になれない。お客さんが来ないから賞味期限が切れた商品をそのままにしておくのか、それともこういうことをしているからお客さんが離れていくのか。中心市街地活性化とは、一筋縄に行かないものである。

2月3日(火)
午前中にいくつかの集落を回る。空き家になって放置された結果、自然倒壊に至った家屋などを見て回る。空き家は放置すると「山」になる、というのは本当だ。柱や梁が崩れ落ちて、それが腐って養分となり、草が生えてそのうち樹木も生えてくる。いつの間にか小さな小高い山がそこにできているように見えるのである。一方、空き家になってもほかの人に借りてもらって、家を管理してもらっていれば雨風が室内に入り込むこともないし、柱や床が腐ることもないし、倒壊することも草や樹木が生えることもない。空き家をどう取り扱うかによって、山をつくるか美しい町並みを保持するかが変わってくることを実感する。
午後からは佐用町のはずれにある播磨科学公園都市を見学する。特にスプリングエイトという施設を視察。特定の物質を高速で移動させるときに出てくる光をつかって分析を行う施設だという。大きな輪の形をした施設で、輪の内側には既存の山が保全されている。その形態がなかなか面白い。
15:00から、兵庫県の統計課にてヒアリング。統計課というところには、これまで知らなかったような統計資料がたっぷり保管されているようだ。ここから論文を量産できるのではないか、と思うような統計資料もたくさんある。改めて、統計課が持っている資料リストを眺めてみると、論文に使えそうなネタがいくつか見つかった。来年こそは、博士論文を書き上げなければ。。。

2月5日(木)
14:00から、スタジオにて「i+d workshop」の学生と個別ミーティング。博報堂の筧氏も参戦。各提案を最終発表会、展覧会、書籍に掲載するためにブラッシュアップする。特に書籍の入稿期限を考えると、そろそろ提案内容を固めなければならない。夕方までかけて4組の提案について検討した。

2月6日(金)
15:00から、大阪府庁会議室にて、泉佐野丘陵緑地の運営会議を開催。すでに募集が始まっているパーククラブの養成講座のあり方や、公園に関わる人たちが読むためのコンセプトブックのあり方などについて検討した。運営会議終了後、座長の増田先生を連れてE-DESIGNへ移動。新しく立ち上げたNPO法人パブリックスタイル研究所(RIPS)の活動方針などについて増田先生に報告する。
18:00から、E-DESIGNの近くのお店で増田先生の快気祝いを行う。出席者は、RIPSメンバーとランドスケープエクスプローラーのメンバー。特にランドスケープエクスプローラーのメンバーとは、かなり久しぶりの再会だった。増田先生が造園学会関西支部のなかに立ち上げた若手研究会がランドスケープエクスプローラーへと発展し、さらにそのメンバーがNPO法人パブリックスタイル研究所を設立するに至った経緯をみんなで共有し、各人の近況報告と今後の抱負について情報交換した。面白い人たちと知り合えたものだと、そのプラットフォームをつくってくれた増田先生に改めて感謝した。

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