2005年6月29日水曜日

「子どもは勝手に育つ」

兵庫県立人と自然の博物館が変わろうとしている。改革のための委員会が実施されるというので、そのお手伝いをさせてもらうことにした。

委員会には、著述家の三浦朱門さん、総合地球環境学研究所の日高敏隆さんをはじめ、人と自然の博物館の岩槻先生、神戸大学の野上先生、大阪大学の鳴海先生、武庫川女子大学の角野先生、兵庫県立大学の岡田先生など、いずれも興味深い話をされる先生方が出席していた。

なかでも興味深い話をしたのが日高さん。子どもの教育という話になったとき、「子どもは本来自分で育つものである、という認識に立たなければならない。」と言われた。その通りだと思う。「先生方のなかには、教育しなければ子どもは育たないと考えている人が非常に多い。そういう考え方では、あるところで成長が止まってしまう。子どもたちは自分たちで育つものだということを基本にして、それをどう支えるのかが教育の考えるべきことだろう。」という日高さんの発言は、ユニセフパークプロジェクトが目指すところと一致している。

ところが、子どもが勝手に育つのであれば教育や学校が必要なくなってしまう。だから日高さんは「あまりそういう発言をしないで欲しい」と教育委員会に怒られたことがあるそうだ。もちろん、かなり昔の話だろうけど。

山崎

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